2013.06.21 のニュース
原油価格、値上がり 市況立て直しの気運~夏場商戦に期待へ~
原油価格は、シリア情勢の緊迫化を背景にして、値上がり傾向で推移している。ドバイが102ドル/バーレル、WTIが98ドルと100ドルに迫りつつ、為替が95円~96円/ドルで推移している。東京商品取引所の先物市況も、ガソリンが74円/リットル、灯油が73円と値上がりしている。そのため、ガソリン仕切価格の値上げを受けて、販売業者は市況対策の環境が整ったことから、ユーザー転嫁に取り組んでいる。石油情報センターの週動向調査(17日)では、ガソリン全国平均価格(参考値)が151円90銭/リットルとなり、前週比30銭の値上がりとなっている。
石油情報センターの週動向調査(17日)によると、ガソリンの全国平均価格(参考値)は151円90銭/リットル、前週比30銭の値上がりとなっている。小幅であるが、16週ぶりの値上がりとなった。
ガソリン仕切価格は各社揃って、8日から1円値上げ、15日から据え置きと下げ止めとなったことから、安値地区では早速底上げを行なっている。
堅調地区も周辺SSの情勢を判断してから、ユーザー転嫁に取り組むものとみられ、遅かれ早かれ時間の問題となる。
現在、梅雨入りとなっているため、足元は不需要期であるが、これから7月に入れば、例年ガソリン需要期となることから、大いに増販が期待されている。
また、元売の市況対策も本格化が見込まれ、これまでの供給過剰が調整されることになりそうだ。
さらに、コスト高の状況が続いていることから、今後、仕切価格は値上げへと転じそうである。