日刊ニュース

2013.07.05 のニュース

原油上昇、為替も円安へ 東商取先物は値上がり~コスト増で仕切価格も値上げか~

原油価格は、ドバイが101ドル/バーレル、ブレントが105ドル、WTIの2日の終値が99.60ドル、3日には100ドルに乗せている。これで、ドバイとWTIとの価格差がなくなり、今後、WTIが値上がりすればドバイも連動するものとみられる。一方、為替は4月~5月が100円/ドルで推移し、6月は円高となったが、ここにきて再び円安に転じてきた。このように、原油価格上昇と為替の円安化が進行すれば、コスト増は必至となり、仕切価格の値上げが予想される。東京商品取引所の先物市況は、ガソリンが75円/リットル、灯油が74円、原油が63円と、週末に比べると2円程度の値上がりとなっている。
 原油価格の上昇、為替の円安進行によって、東京商品取引所の先物市況が値上がりしてきた。これにより、仕切価格は今後の業転、先物市況の値動きに応じて値上げの公算が強くなってきた。
 石油情報センターの週動向調査(1日)によると、ガソリン全国平均価格(参考値)が151円90銭となり、前週の152円00銭と比べると、10銭の値下がりとなった。
 今回の値下がりは、仕切価格が6月29日より各社揃っての据え置きとなったため、販売業者は安値物の一斉底上げを図っているが、これまでの連続値下がりによる価格競争の影響が残っていることに加え、やや在庫増となっていることから需給が緩和傾向にあることが要因として挙げられる。
 これから、販売業者は夏場商戦を迎えるが、ここへきての原油高、円安はコスト増からガソリン仕切価格の値上げが見込まれるため、末端市況も値上がり基調に転換するとみられる。ただ、高値感からの買い控えにより、増販期待に水を差すことになりそうだ。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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