日刊ニュース

2013.07.23 のニュース

ガソリン仕切り価格改定 3週累計 7円の大幅値上げ~猛暑による増販を期待~

ガソリン仕切価格は20日から、JX日鉱日石エネルギー、出光興産、EMGマーケティング、昭和シェル石油の各社が2円/リットルの値上げを実施した。これで7月に入って6日から3円、13日から2円、20日から2円値上げとなり、累計7円の大幅値上げとなった。石油情報センターの週動向調査(16日)では4月15日以来の155円/リットル(四捨五入値)となり、ここ2週間で3円の大幅値上がりとなっているが、次週(22日)の調査では、さらなる値上がりが予想されている。既に、首都圏の街道沿いのSSではボトム価格を157円~158円に引き上げる動きが出ている。現在、猛暑による増販によって在庫が減少し需給が締まってきており、このところの仕切価格の値上げに伴い、販売業者のユーザー転嫁は避けられないものとみる。
 石連週報(13日)によると、ガソリン在庫は209万キロリットルとなり、前週比0.04万キロリットルの微減となっている。
 生産は107万キロリットル前週比4.2万キロリットルの増加、出荷(販売)は106万キロリットルとなり、100万超を維持している。
 前年7月の販売は約500万キロリットル、前年比で微減となっていたため、今年はこのところの猛暑による大幅増販を元売サイド、販売業者は期待している。
 末端市況は、ガソリン仕切価格の大幅値上げに伴い、全国的にユーザー転嫁が浸透しており、今後も値上がりが見込まれる。
 石油情報センターの週動向調査(16日)では、前週比で滋賀が4.8円、神奈川が4.7円、群馬が3.8円、山形が3.7円と大幅値上がりとなっている。
 一方、東京商品取引所の先物市況は、ガソリンが79円/リットル、灯油が78円、原油が65円と値上がりしており、高止まりの状況となっている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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