2013.07.25 のニュース
ガソリン ボトム158円へ 即日転嫁の動きも~需給タイトな状況が条件~
ガソリンのユーザー転嫁は販売業者の足並みが揃い、首都圏の街道沿いのSSではボトム価格(表示価格)158円/リットルを目標としている。これは、仕切価格が7月に入って累計7円の大幅値上げとなったことを受けたもの。仕切価格は土曜日に各SSに通告され、これまで商慣習として火、水曜日にユーザー転嫁が実施されていたが、今回、即日土曜日転嫁が多くみられている。このところの連続仕切価格値上げでは即日転嫁しないと、販売業者はマージン確保が出来ず、赤字覚悟の販売を強いられることになる。そのため、土曜日の即日転嫁を定着させるべきとの意見が出ている。その場合、需給がタイトな状況下であることが条件となる。
元売サイドは、4月~6月期の業績悪化を7月~9月期で一気に挽回する方向で取り組んでいる。
7月は灯油の不需要期であるため、灯油価格の上げ幅を抑えて、ガソリン価格に加算する方針で臨んでいるが、今回、原油価格の高騰、為替の円安化によるコスト増も加わって、仕切価格が大幅値上げとなった。
実際、仕切価格は7月に入って累計7円の値上げとなったことから、販売業者は本格的に値上げ分以上の10円増のユーザー転嫁に取り組んでいる。
7月に入り、猛暑による大幅増加が見込まれていることから、販売業者は値取りが完全に達成できるとみている。
現在、需給がタイトな状態であり、原油の先高が見込まれていることから、今週(27日)の仕切価格改定では小幅上げとなりそうである。