日刊ニュース

2013.08.28 のニュース

ガソリン一部で下落傾向 旧盆商戦を乗り切ったがセルフが先行して値下げ

ガソリンの仕切価格は、24日から出光が70銭/リットルの値下げとなったが、その他、JX、EMG、昭和シェルが据え置きとなった。前週(17日から)は出光が80銭に値下げ、JXなど他社が50銭の値下げとなっており、出光は2週間で1円50銭の値下げとなったが、他社は50銭の値下げにとどまっている。1円の格差が生じているが、販売業者は小幅であるため市況維持に努めることになる。だが、仕切価格が8月から据え置き、小幅値下げとなったことから、ここにきて末端市況は、値下がりする地区も散見されてきた。首都圏の街道沿いでは7月には、ボトム価格159円/リットルを目標に取り組んできたが、一部ではセルフSSが151~152円/リットル、量販店、HCは150円割れ、フルサービスSSは155~156円へと値下がりしており、セルフが先行して値下げしている。旧盆商戦では市況維持で乗り切ったが、8月末にきて値下がり傾向をみせており、目標としているボトム価格159円の維持は難しい状況となってきた。これから9月にかけての市況動向が注目されている。
 ガソリン販売は7~8月で増販となったが。石油情報センターの調査価格が全国平均で160円/リットル相場となっており、ユーザーの節約が志向の強まりからその反動が9月に出るため、減販となることが予測される。9月商戦は、例年、減販により市況も下落する。
 原油価格(ドバイ)は107~108ドル/バーレルと値上がり傾向で推移している。エジプト情勢不安など不確実な要因が残っているため予断を許さない。高止まりが続きそうである。
 ガソリンの仕切価格は、24日から70銭値下げ、または据え置きとなった。一方、調査価格の全国平均は160円の横ばいで推移しているが、仕切価格が小幅な値下がりとなったため、末端市況は値下がり傾向となってきた。
 首都圏の街道沿いのボトム価格は159~160円を狙ったが、中心値は156~157円で推移しており、ここにきて値下がり傾向をみせている。
 8月に入り仕切価格は据え置き、小幅下げが続いたこともあり、末端市況の維持に陰りが出てきた。天候も猛暑が続いたが、ここにきて西日本の各地で豪雨は発生するなど異常気象となっており、ガソリン販売にも影響が出そうである。
 9月販売は、8月に比べると減少となるが、それでも連休が2回あり、秋の行楽シーズンとなるため、好天気が続けば販売の伸びも期待できる。ただ、高値によりユーザーが消費節約に取り組むと減販となるなど、今後の販売動向の基調を見定める月となる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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