日刊ニュース

2013.09.19 のニュース

ガソリン市況は維持 仕切り値下げを乗り切る~台風の影響による減販を懸念~

ガソリンの仕切価格は、7日、14日からと2週連続して値下げとなったが、14日から16日の3連休の市況は維持されたようである。しかし、16日には台風18号が東海の豊橋に上陸、関東、東北を直撃、また、京都、滋賀、福井で川が氾濫して大きな被害が発生したこともあり、ガソリン販売にも影響が出た。連休の最終日であり、増販期待が強かったためその反動は大きい。減販となったことで今後の市況に影響しそうであるが、引続き21日~23日の3連休では、ここで好天気による増販を期待したいところである。ガソリン市況は8月31日から仕切価格が2円50銭の値上げとなり、石油情報センターの調査価格(9日)は161円に値上がり、160円相場となった。9月に入ると仕切価格は2週連続で小幅な値下げとなったが、8月末の仕切値上げのユーザー転嫁が浸透したこともあり、末端市況は値上がり、維持されている。しかし、今週が正念場となりそうである。値下がりするか、維持されるかは、原油価格、業転市況の動向にかかってくる。
 ガソリン市況は、8月末で仕切価格が2円50銭値上げとなったのを機に、末端市況は160円相場となっている。首都圏の街道沿いSSではボトム価格を160~162円を目標に市況対策に取り組んでおり、浸透している。9月に入り仕切価格が値下がりとなり、市況維持が心配されたが持ち堪えて連休商戦に臨んだ。だが、連休最後の16日に台風18号の直撃を受けたことで、車の利用が減少し、ガソリン販売も減販となった。
 そのため今週の市況が正念場となるが、次の連休商戦(21~23日)がヤマ場となる。原油価格もここにきて下落気味となってきた。シリア情勢に関してアメリカの攻撃が回避されたこともあり、緊張感が緩和してきたためである。今後の原油価格の動向にもよるが、原油(ドバイ)は110ドル/バーレルを割って108ドルとなっている。原油が下落すると、仕切価格が値下がりすることになり、末端市況も連動して値下がりする。
 ガソリンは160円相場となってきたため、ユーザーが節約で対応することで減販傾向を強めており、SS経営も厳しくなってきた。その結果、値下げしてでも増販を狙う動きに出るか、採算販売に徹するかの正念場となる。
 9月は7~8月の増販の反動で減販となるが、今のところ需給も安定しており値崩れには至っていない。だが、減販の影響で市況維持も微妙となってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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