日刊ニュース

2013.10.02 のニュース

ガソリン仕切 連続値下げ 末端市況は崩れを防止へ~減販もマージン確保を優先~

ガソリンの仕切価格は9月28日から1円40銭~70銭/リットル値下げとなり、9月は4週連続の値下げとなった。9月の累計では出光が5円20銭、JXは4円20銭の値下げとなっているが、JXは9月31日からは据え置きとしており、出光など他社は2円50銭の値上げを実施したため、この値上げ分を相殺すると出光は2円70銭の値下げとなる。9月に入り末端市況も値下がりとなってきたが、石油情報センターの調査価格(24日)の全国平均は161円の横ばいとなっている。首都圏の街道沿いは160円相場から156~157円へと値下がりとなっているが、値崩れを食い止めている。9月のガソリン販売は、台風の到来もあり、前年比では約6%減となっており、夏場の反動から販売減が目立ってきた。減産で対応しており、在庫は200万キロリットルと低位で推移しているため、値下がり局面ではあるが安定している。いよいよ10月の下期入りとなるが、増販は期待ができず、下げ過ぎを警戒しながら適正マージンを確保すべきである。
 9月に入り、仕切価格は連続して値下げとなった。累計では4~5円強の値下げとなったが、8月末に2円50銭の値上げを行なっており、これを相殺すると3円弱の値下げとなるため下げ過ぎが警戒される。原油価格はシリア情勢などが緩和したことで値下がりしており、仕切価格にも反映して値下げとなっている。末端市況は、9月初めには160円相場が形成されたが、ここにきて値下がりとなり160円を割ってきた。首都圏の街道沿いの中心値は156~157円となっており、安値は149~150円となってきた。業転市況も132~133円と値下がり、東京商品取引所のガソリン先物は76円となってきた。
 元売サイドはこれから10月の下期入りとなるため、マージンを確保して黒字を維持をしたいところである。4~6月の赤字を7~8月の値上げで挽回したが、9月は販売も低調となり、値下がりでマージンは減少してきたようである。下期スタート時で値下がり局面となりそうであるが、ここは下げ過ぎを我慢してマージンを確保したいところである。
 販売業者も9月のガソリン販売は、夏場の猛暑の反動と高値によるユーザーの節約で減販となってきたため、厳しくなってきた。10月販売も天候次第であるが、省燃費車の普及と、引き続きユーザーの節約で減販も予想されているため、安値で増販を狙うのではなく、ここは、採算販売に徹して値下がり防止に取り組むべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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