日刊ニュース

2013.10.04 のニュース

ガソリン在庫 200万キロリットルを割る低位で需給バランス保つ~灯油は順調な積み増し~

石連週報(28日)によると、ガソリン在庫は196万キロリットルとなり前週に比べ5万キロリットルの減少となり、200万キロリットルを割り込んだ。前年に比べると28万キロリットル減の低位となっていることで、需給バランスは安定して推移している。22~28日の生産は102万キロリットルで、前週に比べ9万キロリットルの増産となった。出荷は107万キロリットルと100万キロリットルを超えた。だが、9月の販売は前年を下回っている。灯油在庫は311万キロリットルで前週比で7万キロリットルの積み増しとなり、前年並みの水準を確保している。生産は25万キロリットルで4万キロリットルの増産となった。灯油在庫は10月からも若干の積み増しとなるが、今後は冷え込みを待つことになる。軽油は169万キロリットルで前週に比べ14万キロリットルの減となった。
 ガソリン在庫は200万キロリットルを割って197万キロリットルとなった。低水準であるため需給バランスを保っているが、販売は9月に入って低調である。
 7月販売は猛暑のため510万キロリットルとなり、前年同月比で2%増と好調であった。8月に入ると、前半は猛暑となったため7月並に販売が伸びるかと思われたが後半で落ち込み、542万キロリットルでO・3%の微減となり、9月は6%程度の減販となったようである。
 上期の推移をみてみると、4~6月は微増となったが、7~9月は減販となったようである。7~9月の販売不振は、とくに8月末からの天候不順、9月には台風の到来もあって伸び悩んでいるもので、10月での販売の盛り返しに期待したいところであるが、台風の発生が頻発していることや、ガソリン価格が160円/リットルの高値相場となったことから出足は低調となりそうである。
 それでも在庫は低位で推移しているおり、仕切価格も9月に入って連続して値下がりとなったが、出荷も鈍く、業転市況は低迷している。
 一方で、製品輸出(22~28日)は、ジェット燃料油が23万キロリットル(前週は29万キロリットル)、軽油が26万キロリットル(20万キロリットル)で計49万キロリットル(49万キロリットル)と、2油種でほぼ50万キロリットルと好調である。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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