日刊ニュース

2013.10.24 のニュース

ガソリン 天候不順で減販 末端転嫁後に値下がりも~早い冷え込みで灯油増販を見込む~

ガソリン販売は、台風の影響もあって低調である。9月~10月の販売は前年比でマイナスが見込まれている。台風が26号に次いで27・28号と関東地区に到来しそうであり、天候不順から減販予想となっている。仕切価格は12日から3円40銭~4円/リットルという予想外の値上げとなり、販売業者も戸惑いをみせたが、大幅であるため即日ユーザー転嫁に取り組んだ。業転、先物も値上がりしたものの、ここにきて下落をみせるなど、仕切価格と大幅な価格差が生じてきた。エネ庁も仕切値上げについて各社からヒアリングをしているが、業転問題との絡みもあり、元売の不透明な価格改定方針には、販売業者も疑問視している。ユーザー転嫁で街道沿いのボトムを156~157円/リットルに引き上げた。160円相場も散見されたが、足元では値下がり気味となってきた。しかし一方では冷え込みから灯油のシーズン入りが早まりそうであり、灯油増販に期待する方向となってきた。台風が多発、天候不順の影響でガソリン販売は低調となってきた。台風26号の到来により、大島では多数の死者が出る被害となり、関東、東北でも豪雨となった。続いて27・28号も発生しており、週末には関東地区に影響が出そうである。
 そのため秋の行楽による車の利用でガソリン増販が見込まれていたが、天候不順で空振りとなりそうである。
 さらに12日からガソリン仕切価格が3円40銭~4円/リットルの大幅値上げとなったため末端市況が値上がり、高値によるユーザーの節約から減販に拍車がかかっている。ユーザーが限定給油(数量、金額を限定しての給油)するケースも増加するなか、19日から仕切価格が据え置きとなった。このままでは買い控えるユーザーも出てくるため、値下げする業者も出てきた。
 街道沿いSSの看板では156円~157円/リットルが中心値となり、安値は底上げされたが、HC、量販店の値動きが鈍く、値上げを見送っていることもあり、その影響から、一度値上げしたものの小幅にとどまり、逆に値戻す動きも出てきた。
 前週が大幅な値上げであったため、ユーザー転嫁に取り組んでいるが、今後、仕切価格の値下げを期待するなど弱気な対応も出てきたようだ。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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