日刊ニュース

2013.11.11 のニュース

ガソリン在庫190万キロリットル割れ続く 低在庫でも市況は下落 調査価格は159円で1円下げ

石連週報によるとガソリン在庫(2日)は189万キロリットルで、190万キロリットル割れの低位が続いている。前週に比べると1万キロリットル増となるが、前年に比べると36万キロリットル減となっている。生産(27日~11月2日)は100万キロリットルで前週に比べ4万キロリットル増、輸出が4万キロリットルあり出荷(販売)は95万キロリットルと低調である、ガソリン在庫は190万キロリットル割れの低在庫が続いており、需給は締まっているが、出荷が低調であるのか市況は下落気味である。低在庫のため需給は締まり、市況は安定するとの見方は通用せず、市況下落で元売、販売業者ともマージン低下で苦戦となっている。元売の仕切価格改定では、JXが3週間連続して据え置きとなっているが、他社は累計で3円以上の値下がりとなるなど価格差が拡大しており、販売業者の対策も難しくなっている。石油情報センター調査(5日)では159円/キロリットルで前週に比べ1円の値下がりとなった。
 灯油在庫は317万キロリットルで前週に比べ6万キロリットルの減となった。前年に比べると5万キロリットルとなっている。生産も30万キロリットルの横ばいとなっており、この時期は在庫もピークとなり、これから在庫取崩しとなる。
 今年は冷え込みが早く、シーズン入りとなったため、これから荷動きが活発化することが見込まれている。例年、11月に入ると寒冷地は本格的なシーズンに入り、今後は関東以西の冷え込みがポイントとなる。
 販売価格もSS店頭は100円/リットル(18リットルで1800円)、配達は110円(約2000円)という高値となっており、消費節約も心配される状況にある。それでも石油業界では、灯油増販、増益で一息つくことになるため、灯油の相場づくりが注目されている。 灯油在庫も前年並みの水準で推移しており、冷え込みが早まれば、市況も維持でき、マージンは確保できそうである。灯油はガソリンと違い、今のところ安値販売は少ないようである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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