2013.12.11 のニュース
ガソリン転嫁浸透へ 連続で大幅な仕切値上げ~今週が仕上げのヤマ場~
ガソリンの仕切価格が連続値上げとなったことで、販売業者はユーザー転嫁に取り組んでいる。年末商戦と重なっているため、増販期待から牽制も続いているが、今週がヤマ場とみられている。減販が続き、値取りが難しい状況であるが、仕切価格は7日から90銭~1円20銭/リットルの値上がりとなり、前週の2円20銭~4円の値上げと、前々週の50銭値上げの連続値上げで累計では4円強のコスト増となっており、首都圏の街道沿いではボトム価格155~157円に引き上げることを狙っている。すでに155~156円に引き上げられている地区もあるが、様子をみて151~152円と低迷している地区もあり、150円割れも散見するが、今週がユーザー転嫁仕上げのヤマ場となる。一方では、年末年始で増販が期待できる時期となるため、増販を優先すると価格競争が展開される懸念も残る。灯油などに比べるとガソリン安が目立っており、元売も仕切価格の値上げに積極的に取り組む構えをみせているため、足並みは揃いそうであり、値上げの最後のチャンスとなっている。
ガソリンは、いよいよ年末商戦に入る。仕切価格も3週連続値上げで4円強の値上げ幅となっており、販売業者はこれを機に、増収、増益を狙いユーザー転嫁に取り組むことになる。小刻み値上げとなったが、累計では大幅値上げとなるため、コスト増をかぶるには限界に達している。
街道沿いのボトム価格は155~157円/リットルを狙う。原油価格は値上がり、為替も102~103円/ドルの円安となっており、まだ動向をみて様子待ちの地区も、仕切価格の値上がりがハッキリしてきたため、今週にはユーザー転嫁で出揃うものとみられる。
販売業者はコスト増の負担が限界にあるため、年末商戦で増収、増益を確保して黒字経営に戻したいところである。ここで適正マージンを確保することが重要となってくる。
ガソリンの系列仕切と業転との価格差問題が、政治問題として自民党石油流通問題議連で議論となっており、価格差の是正が課題となっている。業転の値上がりか仕切価格の値下げが要望されているが、当面は、仕切価格の値上げ分を転嫁することが優先となる。
業転問題は調整が長引くようであるため、現在は、足元の利益確保が課題となっており、年末に向けての市況対策が重要となってきた。下期以降減販が続き、市況下落でSS経営が悪化しており、年末で市況を立て直し、利益を確保する時期となってきた。