日刊ニュース

2013.12.25 のニュース

ガソリン仕切価格改定 JX、出光など据え置き~業者、安値物を底上げへ~

ガソリンの仕切価格は、21日からJX、出光、EMG、昭和シェルとも据え置きとなった。11月23日から4週連続して値上がりしたが、ようやく据え置きとなった。原油価格(ドバイ)は107ドル/バーレル程度の小幅な変動となっているが、為替が102~103円/ドルと円安に転じており、今後は為替変動が注目される。仕切価格が据え置きとなったことから、販売業者によるユーザー転嫁は、引き続きボトム価格155~157円/リットルへの引き上げを狙うことになっているが、156円の価格表示も出てきた。次週(27日から)も仕切改定が行なわれるが、大幅な値上がりがない限りは、そのまま越年、年始となる。セルフSSは150円割れ、HC、量販店は143~144円となっているが、安値の140円台から150円台乗せの動きも出てきた。
 ガソリンの仕切価格は据え置きとなったため、引き続き安値物の値上げを狙うことになる。
 業転市況が低迷しており、これに連動して末端市況もユーザー転嫁は苦戦している。元売サイドも市況立て直しのために減産で対応するとともに、市中買いに出ており、安値は底あげに努めており、業転は値上がりをみせている。
 これから年末、年始商戦に突入するため、値上げは難しく市況維持に努めることになる。しかし、どこまで引き上げられるかがポイントとなるが、ようやく150円台に乗せてきた。
 ガソリンは低水準であり、これ以上の値下がりはないが、販売数量がどこまで伸びるかにかかっている。
 10月以降、減販が伝えられているため、高値による節約が心配されているが、年末、年始となれば増販が見込まれ、販売業者もこの時期には増収、増益を見込んでいるため、安値物は底上げとなりそうである。目標としているボトム156円の価格表示も出てきたようである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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