2013.12.27 のニュース
ガソリン 業転、先物が値上がり 円安でコスト高に転じる~最後の仕切改定は微妙に~
年末にきてようやくガソリンの業転も値上がりに転じており、年末、年始商戦がヤマ場を迎えている。東商取の先物は、原油が70円/リットル、ガソリンが80円へと値上がり、灯油が83円と横ばいとなっている。為替が103~104円/ドルと円安に転じており、コスト増となっている。原油もWTIは株高を反映してか99ドル/バーレルへと値上がりしている。ガソリンの仕切価格は11月中旬から値上がりして累計で5円程度の値上げとなったが、21日から据え置きとなっている。年末の27日からの改定が注目されるが、従来は据え置きとしで越年していた。だが今回は円安によるコスト増もあり、微妙な状況となっている。末端市況も仕切価格の値上げを受け、安値は底上げとなり、街道沿いも150円台に乗せている。目標となる155~156円の達成は遅れているが、27日の価格改定で値上げとなれば、再度、ユーザー転嫁となる。
年末にきてガソリンの業転、先物も値上がりしてきた。これまでのガソリン安から元売の市中買いもあり、底上げされている。末端市況も仕切価格の値上げを受けて安値が底上げされてきた。
それでも目標となる街道沿いのボトム価格155~156円には達成が遅れているが、安値も150円台に乗せている。
21日から仕切価格の改定が据え置きとなったため一服状態となり、このまま年末商戦は越年、新年へとずれ込むとの見方もあるが、為替が円安となり、コスト増となっている。
原油価格もドバイは107~108ドル/バーレルで推移しているが、為替は104円/ドルと円安に転じているためコスト高となっている。
業転、先物が値上がりしているため、年末最後となる27日の仕切価格改定が注目されている。従来は据え置きで年末、年始となっているが、微妙な状況となっている。
販売業者サイドは、増販を期待しながら増収増益を見込んでいるため、マージン確保にも努めている。一方では増販を見込んで価格競争の再燃も心配する向きもあるが、業転、先物が値上がりとなっているのとコスト増となっているため、値崩れすることはないとみられる。
一方、ここへきて冷え込みも本格化しており、灯油市況は堅調で推移している。