2014.01.17 のニュース
灯油商戦 寒波到来で増販期待 年末の販売不振を一掃~末端市況は横ばいで推移~
1月に入り本格的な寒波が到来したため灯油販売は増販が期待されてきた。昨年11~12月は好天気が続き気温も高く、灯油販売は低調となった。11月販売は194万キロリットルで、前年同月比で4%減、12月もマイナスとなった。12月末までは灯油商戦の前半で勝負があったと悲観的な見方も出たが、1月に入って一気に冷え込み、前半の不振を挽回できそうである。ただ末端市況はSS店頭価格が100円/リットル台に乗せ、配達価格も110円台となっており。高値感から節約が浸透している。そのため寒波が到来しても大幅な増販が見込まれないものの値取りによって増収増益を確保したところである。価格体系も「灯油高のガソリン安」で推移していたが、ようやくガソリンが値上がり、灯油と同水準に近づいてきた。
関東地区も本格的な寒波の到来となった。北海道と東北、北陸の日本海側は積雪、厳しい冷え込みが続いている。
灯油商戦も本格化してきた。在庫(4日時点)も297万キロリットルで前週に比べ17万キロリットルの増、前年に比べると30万キロリットルの増となっているが、これから減少するものとみられる。
昨年末時点では販売低迷で供給増が心配されたが、1月に入って全国的に冷え込んだこともあり、需給は締まってきた。販売は低調であったが、値崩れすることなく、市況は維持されている。
灯油は安値販売しても増販を期待することが難しく、配達となると固定客となっているため値下げ要求も少なく、販売は低調であったが、市況は維持されている。
SS店頭も100円/リットル以上となっているため節約志向からガスに転換しているが、年末までは減販も我慢して冷え込みを待つ構えにあった。
1月に入って冷え込んだため一息ついた感じであるが、本格的なシーズンは残すところ約1ヵ月である。
そのため「灯油高のガソリン安という体系も価格差が縮小しており、先物も80円/リットル程度でガソリン、灯油は同値となってきた。4月限はガソリン高となっており、これからは「灯油安のガソリン高」となってくる。