2014.01.29 のニュース
「灯油安のガソリン高」へ移行 ガソリンの値上がりが遅れ気味
灯油商戦はあと2~3月の2ヵ月を残すが、1月に入って本格的な寒波が到来したが、11~12月の販売が低調であったこともあって、これからの対応が微妙となってきた。
今までは「灯油高のガソリン安」の体系で推移していたが、先物が両油種とも80~81円/リットルと同水準となりつつある。
これから灯油は値下がり、これに代わってガソリンが値上がりするが、灯油販売の動向次第で灯油の値下がりが加速する心配も出てきた。
最近は、灯油シーズンの終了を前にすると一気に値下がりすることはないが、ガソリンの値上がりが遅れると、1~3月の業績が悪化する。
従来、ガソリンはこれから春に向け値上がり、これに代わって灯油は値下がりするが、そのタイミングが近づいてきたようである。
寒波が続けば、灯油市況は堅調で維持できるが、販売が伸び悩んでいただけに下落が心配となる。
一方、ガソリンは市況維持が精一杯であり、これも減販傾向にあり、価格競争が続くことも心配されている。それでも灯油は在庫が多いが、末端市況は維持できそうである。