2014.01.29 のニュース
WTI下落96.64ドル 新興国の景気減速に警戒感
週末24日のNYMEXの原油先物相場は、新興国を中心に景気減速の警戒感や世界的な株安を受けて5営業日ぶりに反落した。WTIの中心限月3月物は、前日終値比0.68ドル安の96.64ドルで終了した。
週末にかけて新興国通貨が下落、新興国経済の先行き不安が高まり、リスク資産を手放す動きが活発化した。日本、米欧市場では株価が下落したため、世界的なエネルギー消費の鈍化懸念も浮上し、原油相場は売り込まれた。
ただ、売りは中盤で一巡し、電子取引では96.25ドルで下げ止まった。カナダのパイプライン大手トランスカナダは22日、米中西部とメキシコ湾岸を結ぶ原油送管の稼働を開始したと発表したことで、WTI原油の受け渡し拠点・クッシングの在庫減少につながるとの期待が膨らみ、相場の下値を支えた模様。