2014.01.30 のニュース
JXエネ 1~3月大口C重油価格打ち出し LSC重8万4660円 HSC重7万7050円
大手特約店筋によると1~3月の大口C重油価格が打ち出された。LSC重油は8万4660円で前期(12~2月決着)に比べ4470円の値上がり、HSC重油は7万7050円で前期比で3800円の大幅値上げとなる。値上がりの要因は、為替が約5円/ドル強の円安となったもので原油価格は小幅な変動に止まっている。この価格水準はリーマン・ショック前の原油価格が急騰した平成20年7~9月価格(LSC重油は9万7480円)の最高値に次ぐ水準となる。値上がりは円安を見込んでいるもので、コスト試算は12~2月が対象となり、平均で104円48銭/ドルで5円の円安を想定している。原油CIFは中東産が111ドル/バーレル、南方産は115ドル/バーレルを見込んでいる。
LSC重油の1~3月の打ち出しは8万4660円で前期に比べ4470円の値上がりとなる。
コストの内訳は、円レートで3790円、生産品CIFで360円、国際価格は510円の各プラス、直脱品CIFは190円のマイナスとなり、相殺すると4470円の値上がりとなる。
HSC重油は、円レートで3700円、ボンドバンカーで500円の各プラス、生産品CIFで400円のマイナスとなり、相殺すると3800円の値上げとなる。円安によるコスト増分が値上がりとなっている。
この打ち出し価格のコストは、12~2月となっており、2月の原油、為替が想定より変動すれば替わるが、3月以降に決着する。
それにしてもLSC重油は8万4660円の高値となっており、足元の白油の業転価格より割高となっている。