2014.02.28 のニュース
灯油在庫 164万klの低位に 一気に取り崩しが進む~前年比では40万kl減~
石連週報によると、灯油在庫(22日)は164万キロリットルで前週に比べて26万キロリットルを取り崩し、前年に比べると43万キロリットルを下回る低水準となっている。シーズンはあと1ヵ月を残すが、このまま低位で推移しそうである。16~22日の1週間の生産は45万キロリットルで前週の横ばいとなり、出荷は72万キロリットルで前週に比べると2万キロリットルの減となっている。大雪と冷え込みで在庫は減少しており、一気に在庫調整が進んだ。ガソリン在庫は204万キロリットルで前週に比べ4万キロリットルの減となった。生産は95万キロリットルで前週に比ベ14万キロリットルの減、輸出が4万キロリットルあり、出荷は95万キロリットル(前週は99万キロリットル)と低調である。先物市況は灯油が80~81円/リットル、ガソリンが79円程度で推移している。
灯油在庫は164万キロリットルとなり前週に比べると26万キロリットルの取り崩しとなり低水準となっている。前年に比べると43万キロリットルと少ない水準となっている。
2月末になるとシーズンも終了近くなり在庫調整の時期になるが、一気に16O万キロリットルという低水準となっている。
灯油は暖冬となったため、ピークの12月販売が389万キロリットルで前年比で14.4%減の大幅減と400万キロリットルを割り込んだ。1月も5~6%減が見込まれているが、2月では冷え込みで増販期待となってきた。そのため先物は80~81円/リットルと値上がりしている。
しかし、灯油シーズンも残すところ3月末までのあと1ヵ月強であり、これから気温が上昇すると一気に販売が減少するため予断を許さない。
それにしても冷え込みから在庫調整が進んだことは幸いである。
ガソリンは販売が低調である。大雪の影響で車の利用が減少したことによる。仕切価格も据え置き、小幅な上げ下げとなっており、大きな変動はないが、末端市況は徐々に値下がり傾向をみせている。
在庫も200万キロリットル程度で前年並みで推移しているが、販売が低調であるため市況は弱気となっている。