2014.03.14 のニュース
ガソリン160円相場へ 4月は増税転嫁で165円~仕切値上げが浸透~
ガソリンの末端市況は、ボトム価格160円相場となってきた。仕切価格が3月に入って2週間連続して3~4円の値上げとなり、販売業者はユーザー転嫁に取り組んでいる。街道沿いのボトム価格は160円割れも散見するが、一気に5~7円の値上げとなっている。4月からは消費税の増税で5円の転嫁を狙うことになっており、3月でのユーザー転嫁で160円相場を形成することを狙ったもので、4月の値上がりは165円相場となる。今後の原油、為替動向によっては、市況は左右されるが、当面は160円相場を固めることになる。
3月のガソリン市況は、ボトム価格が160円相場となってきた。仕切価格は3月に入って1日から2~3円値上げ、8日から1円値上げとなり合計で3~4円値上げとなった。
この値上げを受けて160円相場を狙っているもので浸透の方向にある。石油情報センターの調査価格(3日調査)は東京が159円(現金価格)、神奈川は151円となっており、次回調査(10日)の時点では160円を超えるものとみられている。
3月初めのボトム価格は152~153円、セルフの安値は150円割れであったため、一気に値上げとなっている。2月は値下がり傾向にあったため、3月での仕切値上げでユーザー転嫁に販売業者の足並みが揃ってきた。
4月からの消費税の増税(5円値上げ)の転嫁は大きなヤマ場となるが、その前の3月中には末端市況を底上げして固めることが重要となる。
末端市況は連続して値下がりしていたが、ようやくユーザー転嫁の方向となってきたのと元売も3月は決算月であるため、赤字という厳しい状況にあるが、赤字幅を縮小するためにも値上げ達成を狙っている。