日刊ニュース

2014.03.24 のニュース

WTI反発99.70ドル クリミアの編入は想定内

 18日のNYMEXの原油先物相場は、ウクライナ情勢が想定内の動きで警戒感が和らいだことで反発した。WTIの中心限月4月物は、前日終値比1.62ドル高の99.70ドルで取引を終了した。
 プーチン大統領は18日、ウクライナ南部クリミア半島のロシア編入の条約に調印した。ただ、クリミア以外のウクライナ領土に侵攻しない考えを示唆したことで投資家のリスク回避姿勢が緩み、米株価が上昇し、原油先物を押し上げた。
 この日早朝に発表された2月の米住宅着工許可件数が4ヵ月ぶりの高水準となったことも、景気回復に伴う需要拡大期待を後押しした。
 また、WTI原油の受け渡し拠点・クッシングとメキシコ湾岸の製油所地帯を結ぶシーウェイパイプラインの輸送能力が早ければ5月にも倍以上に増強されると報じられたことを受けてクッシングの在庫減少への期待が高まり、原油相場は99.78ドルと1週間ぶりの高値まで上伸した。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE