日刊ニュース

2014.04.14 のニュース

トッパー削減効果を期待 5月頃効果を見込む~定修と重なり需給タイト~

設備処理が実施され、トッパー能力が削減されたこともあり、需給調整の効果が期待されている。石連週報(3月30日~4月5日)でもトッパー能力32万バーレル/日が減少しており、稼働率は80.6%から84%へと向上している。トッパー削減が実際に数字で示されることになり、今後も減少するため、実感として市況にも影響することになる。減産効果には直ちに反映しないとしても4月末から5月には効果が出るものとみられる。ガソリンは4月末から連休商戦のヤマ場を迎えるため、増販による需給タイトが見込まれ、市場の健全化が図られるものとみられる。これから製油所の定期修理に入るため一段と需給は締まりそうである。
 トッパー能力が削減されてもガソリンの生産装置は、フル稼働すれば余力があるため、一気にタイトにならないとの疑心暗鬼も残っている。だが、総じてトッパーは削減すれば製品の生産が制約され減産となるため、供給増は解消される計算となる。
 ガソリン需要は年率で2%減が想定されているが、さらに落ち込むことになれば供給増となるため、実需に見合った生産が重要となる。
 当分の間は、トッパー削減による需給調整のための各社間の融通、製油所閉鎖に伴う製品の転送、市中買いなどの新しい枠組みや対応も実施されることになる。これらの対応がうまく機能すれば供給面での効率化が進むことになり、収益改善にもつながる。
 需要減に伴う供給力を抑えることで減産効果を期待し、需給タイトによる業転が値上がりすることを見込んでいる。この効果が5月頃に発生するのか注目されているが、今後の市況対策にも好材料となる。
 特に販売業者サイドは、需給が調整され安値物が一掃され、市況が安定化すると見込んでいる。トッパー削減が業転問題の決め手になるとの見方も強く、期待が高まっている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE