2014.04.23 のニュース
ガソリン ユ-ザー転嫁の時期に 4月2度の仕切値上げ~減販、市況軟化で流動的~
ガソリンの仕切価格は19日からJxが1円/リットル、出光が40銭の値上げとなった。4月に入り消費税の増税転嫁に専念したが、仕切価格は、5日からと19日からの2度の値上がりとなっているため、ユーザー転嫁に取り組む時期にきている。ただ、他社の仕切価格の改定日が火、水曜日とバラツキが生じており、さらに、増税転嫁の直後のため減販となっているのと、市況が軟化気味で推移しているため販売業者の対応も難しくなっている。4月1日からの増税転嫁では5円/リットルを転嫁したが、首都圏でのボトムの目標である165円確保は難しく、162~163円となり、安値のセルフは160円を割っている。石油情報センターの調査価格は平均で164円の横ばい、東京は166円、神奈川は164円となっているが、千葉は160円、埼玉161円で推移しており、価格差が生じている。当分の間、様子を見守りユーザー転嫁を見送ると、販売業者がかぶりとなるため厳しいところである。原油価格はウクライナ情勢から値上がり基調にあるものの、今後の見通しは難しい状況にある。
ガソリンの仕切価格は、19日からJXが1円、出光が40銭の値上げとなった。4月に入り5日に引き続き、2回目の値上げとなっている。販売業者は本来ならばユーザー転嫁に取り組む時期にあるが、増税転嫁の直後で販売減となっているのと、末端市況が下落気味であるため弱気となっており、様子待ちとなっている。
設備処理が進んだことで需給がタイトで推移する方向にあり、業転も値上がりしており、環境としてはユーザー転嫁が見込まれる状況になりつつある。しかし、末端市況は増税転嫁による高値感から節約が浸透しており、下落気味である。街道沿いのセルフSSは160円を割っており、157~158円となっている。それでも堅調地区は163~164円となっているが、減販を心配して様子を見守っている。
仕切価格が値上がりとなっているため、ユーザー転嫁に取り組む時期にあるが、周辺SSの出方を見ているのが実情である。これからゴールデンウィーク入りとなるため、安値を底上げして市況を是正、その後は増販を期待して、市況維持での商戦に臨むことになる。元売サイドも原油価格が急騰する状況になければ、連休中は仕切価格を据え置きで対応する。
春の行楽シーズンの最盛期であるため、増販が期待されているが、増税を機に減販が心配されているため、今後を見通すための試金石となる。
3月は仮需要で増販となったが、4月はその反動と、さらに高値による節約で減販となっており、このまま大幅に落ち込むことになれば、今後のSS戦略にも影響しそうである。