日刊ニュース

2014.06.10 のニュース

新体系 ガソリン相場づくり 値下がり基調から反転~安値物は底上げへ~

ガソリンは新体系への移行で相場づくりに取り組む。6月入りで連日の猛暑となりガソリンの増販が期待されているが、一方では梅雨の不需要期に入るのと、九州、四国では大雨となっており、微妙な状況にある。4月以降、減販傾向にあるため販売業者は市況維持に努めている。新体系への移行による仕切価格の値上げ分の転嫁がポイントとなっている。石油情報センター調査(2日)では、平均が166円/リットルとなり、前週に比べ20銭の値上がり、6週連続の値上げとなっているが、一部の地区では中だるみから下落傾向をみせている。首都圏の街道沿いでもボトム165円を目標としているが、162~163円と下落しており、安値は160円割れとなっている。この安値を底上げする。
 ガソリン市況対策については、5月末には下落傾向をみせていたが、6月に向けては新体系の方針待ちとなっていた。4~5月も仕切価格は値上げとなったが、4月1日からの消費税の増税分(5円)を転嫁したが、仕切価格の値上げ分の転嫁は未達となっている。
 首都圏の街道沿いでは、ボトム165~166円/リットルを狙ったが、小幅であるが下落気味である。
 全国的には値上がりしているが、高値である神奈川などは下落するなどバラツキが生じている。それでも6月に入って仕切価格は値上げとなっているため、ユーザー転嫁が本格化する。
 ただ、これから本格的な梅雨に入ると長雨による減販が心配となるため、例年は増販を見込んで安値攻勢の動きも出るが、今年は新体系による相場づくりもあって市況は安定して推移することになる。価格競争は姿を消すものとみられる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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