2014.06.12 のニュース
WTI大幅続伸104.41ドル3カ月ぶり高値、エネルギー需要の増加期待で
週明け9日のNYMEXの原油先物相場は、世界的なエネルギー需要の増加期待を背景に続伸した。WTIの中心限月7月物は前週末終値比1.75ドル高の104.41ドルと、中心限月の終値としては3月3日以来、約3ヵ月ぶりの高値で取引を終了した。8月物は1.65ドル高の103.59ドル。
前週末の米雇用統計を好感した買いが継続し、原油相場は朝方から堅調だった。それに加え、中国税関総署が8日に発表した5月の貿易統計では輸出が7%増と予想以上に伸びた。また、日本の内閣府が9日に発表した1~3月期のGDP改定値は上方修正され、市場予想を上回った。主要原油消費国の堅調な経済指標を眺めてエネルギー需要の増加期待が促され、相場はほぼ一本調子に上伸。高値圏で引けた。
このほか、リビアの石油施設で続く抗議運動の長期化による産油量の減少を懸念した買いも、相場を押し上げた。