日刊ニュース

2014.06.18 のニュース

イラク情勢で原油上昇 仕切価格は値上げ局面に~新体系移行後初の値上げ対応~

新体系は原油コスト連動方式に改定されたが、イラク情勢が内乱により緊迫化、原油価格が上昇しており、国内の仕切価格にも影響が出そうである。WTIは106ドル/バーレル、ブレントは113ドル、中東物は108ドルへと6月上旬に比べると3~4ドルの値上がりとなってきた。為替は102円/ドル程度で安定している。また、東商取の先物も原油高に連動して原油、灯油、ガソリンは値上がりしてきた。原油は69円/リットル、ガソリンは85~86円となり、前週に比べ1~2円の値上がり、原油は半年ぶりの高値となってきた。新体系移行後、仕切価格は据え置きで今週あたりから値上げが予想される局面となってきた。原油コスト連動方式の影響が実証される状況となってきた。
 仕切価格は、6月から原油コスト連動方式に移行し、1日からガソリンは1円80銭/リットルの値上げとなったが、その後は据え置きが続き安定していた。
 しかし、ここにきてイラク情勢が緊迫化したため、原油価格は値上がりしており、仕切価格は値上がりが見込まれてきた。
 WTIは106~107ドル/バーレル、ブレントは113ドル、中東物も108ドルへと6月初旬に比べると3~4ドルの値上がりとなってきた。
 東商取の先物も原油は69円/リットル、ガソリンは85円、灯油は81~82円と値上がり、前週に比べると1~2円の値上がりとなり、原油は半年ぶりの高値となってきた。原油コストに連動する方式を導入して初めて値上げ局面を迎えることになる。
 今回の新体系は、市況(業転)連動から原油コスト連動方式に移行しているため、その打ち出し方が注目されている。以前は月決め方式で実施していた経緯もあるため、ある程度予想はつくが、実際にどの程度の値上げ幅となるのか注目されるところである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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