日刊ニュース

2014.07.04 のニュース

ガソリン仕切価格改定 JX、出光は据え置き

ガソリンの仕切価格は、3日~9日適用の改定では、JX、出光とも据え置きとなった。原油価格(ドバイ)は110ドル/バーレル程度と安定して推移しており、為替も101円ドル/バーレル程度で横ばいとなり、コスト変動は少なく、ガソリンの仕切価格は据え置きとなっているもの。そのため首都圏の街道沿いのボトム価格は168~169円/リットルを維持することになる。仕切価格は6月の第3、4週の連続値上げとなり、ユーザー転嫁は本格化の方向にある。ここで据え置きとなったため一服状況となるが、170円台乗せは厳しいとしても169円で値取りを狙うことになる。
 ガソリンの末端市況は連続値上げが続いている。石油情報センター調査30日)では、平均が167円40銭/リットルとなり、前週に比ベ1円の値上がりで、10週連続の値上がりとなった。
 仕切価格は6月の第3、4週が連続値上げとなっており、ユーザー転嫁が続き、末端市況も値上がりが続いている。
 次週も値上がりが見込まれている。これからガソリンは7月の夏場商戦に入るか、高値による節約、気候不順で販売減が心配されるか、仕切価格が値上がりとなっているため、完全転嫁に取り組む。
 原油コスト変動による新体系が実施となり、6月末での仕切値上げを受けて、7月対策での完全転嫁が試金石となる。
 高値により節約志向が強まっているがこれから夏場商戦に入るため、好天気による猛暑を期待したいところである。
 ガソリン需給は定期修理が終わると各社とも増産で対応することになるため、需給緩和を心配する向きもあるが、元売も新体系の定着を狙っているため、業転玉の放出は自粛することになりそうである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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