日刊ニュース

2014.09.12 のニュース

ガソリン増販を狙う 秋の連休に期待 天候不順で夏場の不振を挽回へ

ガソリン販売は7~8月が大幅な減販となっており、9月以降に増販を期待しているが、天候次第となっている。昨年の9~11月の販売は各月が450万キロリットル台となっ
ており、秋の行楽、連休により増販が見込まれている。今年7月が452万キロリットル(前年は500万キロリットル)で9.6%減、8月も大幅な減少が見込まれているもの。9月以降での挽回を狙っている。9月は15日(敬老の日)、23日(秋分の日)、10、11月も連休があるため、天候が続けば増販も期待できる。夏場はガソリン販売が不利であったが、今年は冷え込みが早く、灯油販売は期待できるとの見通しもあり、いずれにしても石油製品の販売は天候に大きく左右される。後は景気回復となるが、消費税増税後の経済指標がポイントとなる。
7~8月は大幅減販 マージン確保で臨む
 ガソリン販売の不振が目立っているが、石連週報での出荷をみると、1週間で100万キロリットルを割っている。
 ちなみに8月第2週が112.4万キロリットルで100万キロリットルを超えたが、第3週は96.5万キロリットル、第4週は100.5万キロリットルで100万キロリットルでを超えたが、第5週では98万キロリットルで100万キロリットルを割っている。
 この数量は元売の出荷ベースであるため、実際の販売数量とは違うが、いずれにしても減販となっている。前年8月販売が532万キロリットルであったが、これを大幅に下回る。7月販売も452万キロリットル(前年は500万キロリットル)で9.4%減となっている。前年は猛暑で増販となったこともあり、その反動で大幅減となった。
 減販の要因は、ガソリン相場が7月には170円の高値となり、節約が浸透したのと台風と豪雨による車の利用が減少したことになる。中国、四国では8月中は殆どが雨天で晴天が少なく、減販となっている。
 販売業者は増販を狙って値下げ競争が心配されているが、安値で販売しても全体の販売数量は変わらないため、適正マージン確保を優先すべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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