2014.09.12 のニュース
WTI反落94.45ドル ドル高が売りの材料に
4日のNYMEXの原油先物相場は、欧州中央銀行の追加利下げを受けたドル高を背景に売られ、反落した。WTIの中心限月10月物は前日終値比1.09ドル安の94.45ドルで終了した。
ECBは同日開催した定例理事会で資産担保証券などの購入や主要政策金利を史上最低の0.05%に引き下げるなど、一段の追加金融緩和策を実施。これを受けて、ユーロ安・ドル高が進行した。ドル建てで取引される原油などの商品の割高感につながり、原油価格
は下落した。
また、ADPの8月の全米雇用報告で非農業部門就業者数が前月比20万4000人増と、増加幅が市場予想を下回ったことも、相場の圧迫材料となった。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫
統計では、原油在庫が前週比90万バーレル減と、市場予想を小幅に下回った。発表後は売り買いが交錯したが、相場への影響は限られた。