日刊ニュース

2014.09.18 のニュース

ガソリン市況を立て直し  ボトム165円確保を再構築 仕切りは小幅変動で据え置き

ガソリンの仕切価格は、11日からJXが50銭/リットル、出光が30銭の小幅値下げとなり、前週の50銭値上げと相殺したかたちとなり、9日仕切価格は据え置きとなった。当面の市況立て直し策としては、街道沿いのボトム価格は165円/リットルの確立を狙うことになる。
仕切価格の改定は、原油価格はドバイで97~8ドル/バーレルと100ドル割れと値下がりしているが、為替は106円/ドルと円安に転じているため、コスト変動幅は相殺され、小幅に止まったものとみられている。8月は減販と市況下落によって販売業者の経営が苦しくなり、9月入りの仕切価格の値上げを機に市況立て直しに取り組む方向となった。安値は160円を割っており、これを160円台に乗せ、街道沿いも162~3円と値下がりしているため、ボトム価格は165円を狙うことになった。予想としては、9月は連続して仕切値上げを見込んでいたが、11日からは小幅下げとなったため、当分は様子をみることになりそうである。

仕切値見定め様子待ちも 増販を狙うと下落が心配
 ガソリンの仕切価格は、11日から小幅値下げとなったため、末端市況は様子を見守ることになりそうである。9月入りで本格的な市況立て直しを図ることになっているが、仕切価格が小幅な上げ、下げとなり、実質据え置きとなったため、予想が外れた感じである。
  8月の減販と市況下落により、9月からは安値を底上げして街道沿いのボトム価格を165円に引き上げる方向で再構築することになる。
  9月に入り円安が進み、仕切価格は連続値上げが見込まれたが、原油が下落と
なり円安分を相殺しても、11日からは小幅な下げとなった。
  仕切価格は小幅な下げとなっても市況立て直しに取り組み、適正マージンの確保が求められているが、減販の影響が大きく、販売業者間で市況立て直しの足並みが揃うかどうか様子をみることになりそうである。
 7~8月の減販をカバーしようとすると、増販志向となるため、市況立て直しが難しくなる。
 今後の仕切価格の改定となると、円安の進行で値上げが予想されるが、一方、原油価格が下落傾向にあり、販売業者も様子を見定める方向にあるようだ。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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