2014.09.22 のニュース
ガソリン9月も出荷低調 3週連続で100万キロリットル割れ 今後の販売計画は再検討も
ガソリンの出荷(販売)は、9月に入っても低調である。石連週報(7日~13日)によると、ガソリンの生産は101万キロリットルで前週の横ばいの同数、出荷は94.6万キロリットル、輸出が1.4万キロリットルであり、在庫は173万キロリットルで5万キロリットルの増となった。在庫は170万キロリットル台に乗せたが、依然として低位であるため需給はバランスを保っている。出荷は前週が92万キロリットル、前々週が98万キロリットルびとなり3週連続で100万キロリットル割れとなっている。ガソリン販売は8月が前年同月比で9.6%減、8月も10%程度の減販が見込まれ、9月上旬は低調である。それでも連休があり、この時期での増販を期待している。
だが、9月も大幅な落ち込みとなると今後の販売計画は、増販が難しいとしても2~3%減で落ち着けばよしと見るべきである。
調査価格は160円10銭値下げ 9週連続で通算で2円80銭下げ
7~8月の大幅減販による元売、販売業者の業績は悪化している。4~6月の元売はマージンが増加した一がヽ減販の影響で赤字となった。定期修理の影響もあり、操業停止のため減産によるコスト増もマイナスとなった。
4~6月の赤字を7~9月で挽回することを見込んだが、台風、豪雨により予想外の減販で赤字解消が遅れている。
7~8月で大幅な減販売となり、9月も減販が心配される状況となっている。
一方、ガソリン市況は9月に入り立て直しに動きはあるが、石油情報センター調査(16日)では、平均が167円10銭/リットルとなり、前週に比べ30銭の小幅値下がりとなった。9週連続の値下がり、通算すると2円80銭の値下がりとなる。神奈川、東京、鳥取、宮崎な
どで値上がりをみせている。しかし、40県が値下がりとなってきた。
減販と値下がりによるマ-ジン減、9~10月での苦しい状況が続いている。それには需要回復期待したところであるが、9月の出荷は鈍いようである。