日刊ニュース

2014.09.23 のニュース

価格競争による増販を自粛 減販は一過性で需要回復を待つ 我慢して適正マージン確保へ

 ガソリン販売は、7~8月で大幅な減販となっており、9月以降に販売減をカバーするため販売業者サイドでは増販の動きもあるが、冷静な対応が求められている。木村石連会長も「7~8月は減販となったが、これは台風、豪雨による一過性とみるべきである。9月以降は需要見通しと同様に微減で推移するものと思う。需要を見定めて冷静に対応すべきである」と述べている。ガソリンの仕切価格は、原油下落と円安が相殺されているが、結果的には原油値下がりによって50銭/リットル、1円の小幅な値下がりとなっている。一
方、9月の1週では円安により50銭の値上げが実施されたこともあり、首都圏では、市況立て直しにより安値は底上げされている。ただ、全国的には値下がり傾
向をみせているため、今後の市況は流動的であるが、減販を理由にした安値による増販は自制すべきというムードは出ている。
仕切価格は小幅値下げ ガソリン市況立て直しに期待 ガソリン販売は、需要期の7~8月で大幅な減販となったため、SS経営を直撃している。例年だと7~8月の増販で一息つくところであるが、今年はその見通しは空振りとなった。
 9月以降も秋の行楽シーズンも連休商戦が期待されているが、9月も上旬の出足は鈍い。7~8の減販は台風、豪雨による異常気象のため打つ手がなく、適正マージンを確保することでしのぐしか方策はない。
 天候不順のため、油外収益の柱である洗車も減少しているため、前年に比べると減収、減益となる。そのマイナス分を9月以降で挽回することになるが、好天候を期待して時期を待つことになる。
 今年は冷え込みも早く、灯油を期待するムードも強いが、これも見通しは難しい。灯油需要は電気、ガスヘの燃料転換でマイナスが続いているため、厳しい寒波の到来を待つことになる。
 軽油は景気回復による輸送費送費の増加、復興事業の活発化による増加が見込めるものの、微増である。
 C重油は電力用が電力需要の伸び悩みと石炭、LNG火力が増えているため、割高な石油が不利となり、減販となる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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