2014.10.15 のニュース
ガソリン160円維持に努める 安値は155~6円へ 仕切値下げで末端は小幅下げ続く
ガソリン市況は値下がりしているが、街道沿いSSの安値は155~6円/リットルとなっており、中心値も160円台を維持するのがポイントとなってきた。仕切価格は9日から1円~1円50銭の値下げ実施となったため、市況維持は難しくなり、小幅な値下げで対応している。台風が到来し天候不順で販売が続いているが、増販を狙うと価格競争となるため販売業者も厳しい状況にある。増販を狙うとマージンが減少することになり、マージンを確保すると減販となる。ガソリン相場も下落して安値は160円割れの150円台となったことから若干の需要回復が見込まれてきた。前年比での増販は難しく、前年比ではマイナスを覚悟して商戦に臨み、マージンを確保しながら油外収益増を狙うことでSS経営の安定化を図ることになる。
ガソリン販売は若干の回復が見込まれてきた。しかし、台風到来など天候不順となると減販となるため、天候が気になるところである。
末端市況は、石油情報センター調査(10日)では166円/リットルとなり12週連続値下げとなった。仕切価格が値下げとなったため、次回の調査も値下がりが見込まれている。
原油が急落しているため、先取り値下げも心配となっている。今までの原油価格は100ドル相場から80ドル相場へと急変しているため、新しい相場づくりが求められている。
ガソリン価格が値下がりすれば、需要が回復するためプラス材料となるため、マージンを確保しながら徐々に値下げすることが要請されている。
しかし、原油価格が急落すると先取り値下げが浸透する心配も出てきた。過去においても原油が急落した際には、ガソリンの末端市況が急落したこともあり、販売業者も値下げには慎重な対応で臨んでいる。
需給は比較的タイトで推移しているため大きな値崩れはないとみられるが、原油価格が値上がりに転じるまでは当分値下がりが続きそうである。