2014.10.20 のニュース
ガソリン出荷は89万kℓ 台風など天候不順で低調庫は前年度に比べると低位
石連週報によるガソリン在庫(11日)は171万ℓで前週に比べ3万kℓの減となり、前年比では22万kℓの減となっている。灯油在庫は294万kℓで前週に比べ11万kℓの増加となったが、前年比では20万kℓ減となっている。
出荷減で在庫は積み増しとなった。ガソリンが生産(5日~11日)は93万kℓで前週比では11万kℓの減産となり、輸出が7万kℓあり、出荷は89万kℓで90万kℓを割る低位となった。前週、前々週は各95万kℓとなり、100万kℓを割ったものの回復の兆しをみせた。
だが6日には台風が中部、関東地区に到来するなど天候不順もあって出荷減となった。引き続き台風19号が日本列島を縦断するなど販売減が続いている。
調査価格は165円30銭 13週連続で値下がり
原油処理(5~11日)は340万kℓで前週に比ベ17万kℓの減産となっている。稼動率は77.3%
(前週は81.3%)となっている。
生産はガソリン、灯油、C重油は前週に比べると減産、軽油は増産となったが、出荷減もあり、在庫は小幅な増加となっている。
一方、原油価格が下落傾向となり、仕切価格も値下がりの方向となったため、石油情報センターの調査価格(14日)では、ガソリンが165円30銭/ℓで前週に比べ70銭の値下がり、13週連続の値下がりとなった。通算では4円60銭の値下がりとなっている。
さらにガソリンの仕切価格は9日、16日から通算で4円の大幅値下げとなったため、引き続き値下げとなる。高値感から節約により減販が続いており、値下がりは需要回復のため好材料となっているが、増販を狙っての値下げ競争による下げ過ぎが心配されている。
台風の影響で減販が続き、実需安を把捉することは難しい状況にあるが、今冬は冷え込みが早まりそうである。灯油の荷動きは始まりそうである。
正、仕切価格が値差g利するなど商戦は難しくなってきた。価下がりが続くと夏場での高値を在庫に持つことになるため、売り急ぎも予想されるなど、原油価格の急落が灯油商戦にも影響しそうである。