2014.10.20 のニュース
原油急落で市況対策難 灯油はシーズン前で相場づくりに影響
原油価格が80㌦/バーレルと急落しており、今後の市況対策に大きく影響が出るため、販売業者サイドも冷静な対応が求められている。
国内もガソリン、灯油などの石油製品が値下がりすれば、消費者は歓迎、コスト安となれば産業界にも好材料となり景気回復に寄与する。国会での石油製品の高値の議論が下火となる。
しかし、石油業界では、値下がり局面となると、先取りして価格競争が展開されるのが常例である。
大幅値下がりが見込まれると、足元の高値在庫を早く払い出すことでマイナスを少なくしたいとの思惑から売り急ぐことになる。
特に灯油商戦は難しくなる。安い夏場で在庫を積み上げ、高くなった冬場で販売してれ利益を確保するのが、灯油商戦の流れであるが、今年は冬場での下落し
そうである。これからシーズンに入るため相場づくりも難しくなる。
今後、値下がりとみて早め売りが出れば安くなるが、これからがシーズン入りを前にし値決めの時期となりこの時期での原油の急落は、相場づくりを一層難しくする。
ただ、在庫の積み増しは少ないと、天候次第の商品あるため、急ぐことなく様子を見るべきである。スタート価格が、今冬のシーズン価格をほぼ決めるため重要なポイントとなる。末端市況は値下がりつつあるが、SS店頭は107円/ を維持しているため、今のところは大幅に値下がりはしないとみられる。ガソリンなど他の油種が下落すと、灯油も下落するため予断を許さない。