2014.10.23 のニュース
ガソリン市況は固めへ 原油急落から反発、横ばい~地域価格差拡大で安値が散見~
原油価格は、急落したものの反発、横ばいで推移しており、ガソリン市況対策も値下がりから市況維持となってきた。原油価格は80ドル/バーレル割れから82ドル(WTI)、85ドル(ドバイ)で推移している。そのためガソリンの仕切価格も値下げ止まりが見込まれている。ガソリンの末端市況も値下がりしているが、原油価格、為替の動向をよく見定めての対応が求められている。原油価格も80ドルを割ることはないとの見方が一般的であり、これ以上の値下げはないとみて市況維持の段階となってきた。街道沿いの表示価格は、堅調地区は160円/リットル台を維持しているが、安値は152~3円(セルフ)、特売、会員割引きは150円割れも散見している。下落局面となっているため地域格差が拡大しているが、安値に収れんする方向にある。ここにきて下げ止めの傾向をみせているため、底固めの時期に来たようである。
原油急落を受けてガソリンの仕切価格は2週間で一気に4円の値下がりとなり、末端市況も下落してきた。
しかし、原油価格も80ドル相場となったが反発して85ドル程度で推移しているため落ち着きそうである。
原油、為替の動向は見通しが難しいが、原油は80ドルを割ることはないようである。
80ドルを割ると、①産油国が赤字財政となる、②石油開発会社が大幅な赤字となる、③シェールオイルなどの開発が停止されることで石油需給がタイトとなり、原油は値上がりする、④原油安が定着すれば他の先物商品に比べ割安感が出て買いが入る、などの思惑が働くものとみられる。
原油価格は、値下がりから反発しているため、ガソリンの末端市況も底固めを狙う時期にきた。急落すれば急反発となる公算も強く、原油価格の動向を見定めることになる。
ガソリン市況は急落して安値は150円割れとなっているが下げ過ぎであり底上げとなる。安値を放置するとこの安値に引き込まれ全体の市況が下落する。今のところは混迷状況にあるため地域価格差が拡大しているが、安値を底上げして市況を安定化させる時期となっている。
仕切価格は原油コスト連動方式に変更されているため、コスト反動を確実に反映させることがポイントとなっている。
原油高が続きガソリン価格は170円/リットルの高値となり、減販が続き天候不順が重なり大幅な減販となったが、値下げとなったことから需要回復が期待できる
状況となってきた。
ガソリンの値下がりを好材料ととらえ販売数量の適正マージン確保を求める時期にきた。