日刊ニュース

2014.10.29 のニュース

WTI反落81.01ドル 持ち高調整で

 週末24日のNYMEXの原油先物相場は、世界的な需給バランスの緩みを警戒した売りに押されて反落した。WTIの中心限月12月物は、前日比1.08ドル安の81.01ドルで終了した。1月物は0.95ドル安の80.80ドルで引けた。
 相場は前日、サウジアラビアが産油量の調整に踏み切るとの期待を背景に大幅上昇。しかし、実際は市場への原油供給量は減ったものの、9月の生産量は8月を上回ったと伝えられたことから、この日は一転して売りが優勢となった。シェールオイルが存在感を増す中、市場ではサウジを含む石油輸出国機構(OPEC)加盟国の生産動向に注目が集まっている。
 これを受け、相場は時間外取引を通じて軟調に推移。午前の早い段階で一時80.36ドルの安値を付けた。
この日はまた、西アフリカからニューヨーク市に戻った医師のエボラ出血熱感染に関する報道が市場関係者の関心を集めた。感染が拡大すれば、消費者心理の冷え込みにつながるとの警戒感が強く、相場は終日マイナス圏を推移した。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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