日刊ニュース

2014.10.29 のニュース

ガソリン下落が続く 原油価格は下げ止め状況 市況立直し時期が近づく

ガソリンの仕切価格は23日からは2円50銭/リットルから3円の値下げとなり、2週間では6円の大幅な値下がりとなった。そのため末端市況は値下がりとなり堅調地区も160円を割り、街道沿いでは152~3円。安値は150円割れとなってきた。末端市況は、今後も連続して値下がりしている状況にあるため地域価格差は拡大する。だが、原油価格は下落しても80ドル/バーレルを割ることはなく、ドバイで84~5ドル/バーレルで推移するものとみられており、今が底値であり今後は値上がりを予測する見方も出てきた。石油情報センターの調査(20日)では163円90銭/リットルで前週に比べると1円40銭の値下がり14週連続の値下がりで、通算で6円の値下がりとなっている。仕切価格が連続して値下がりとなったため、次回の調査(27日)でも値下がりするが、今週の仕切価格の改定は、小幅な変動に止まる。そのためガソリンの市況も立て直し、下げ止めの時期も近づいてきたことになる。
原油価格は急落したが、その要因は、世界経済の減速、石油需要の減少、シェールガス・オイルの増産、地政学的リスクの緩和、OPECの減産調整が難航する、など点が指摘されているが、80ドルを割ることはないとみられる。これ以上の値下がりすると、中東産油国、ロシア、メジャーなどの石油開発事業への影響が大きいのと、シェールオイルが採算割れとなり、生産を停止することになれば需給がタイトになり、原油価格は値上がりすることになる。
 その結果、原油価格の下落にも歯止めがかかることになり、仕切価格も連続値下げから、そろそろ反発する時期に変わりそうである。
 石油情報センターの調査(20日)では163円90銭/リットルで前週に比べると1円40銭の値下がり14週連続の値下がりで、通算で6円の値下がりとなっている。仕切価格が23日から3円の値下がりとなったため、次回の調査(27日)でも値下がりするが、今週の仕切価格の改定は、小幅値な変動となる。
 街道沿いでは150円台となっており、安値販売152~1円、量販店などは145~8円となっている。その他、会員、特売日(土、日曜日など)割引き販売もある。今回(23日から)の仕切価格が値下がりしたことで160円相場はなくなり150円相場となりそうである。
 今までの一連の値下がりは、販売業者も需要回復に繋がることを期待している。たが、前年比で増加は難しく、2%程度の減に止まれば良しとみるべきである。今後もマイナスが続くため、値下がりしても需要はプラスに転じることはなく、安値で販売しても増
販を狙うことは難しい。
 しかし、市況実態は、価格競争が展開されている。今回のように2週間で仕切価格が6円の値下がりとなったため、先取りして値下げすれば増販が見込まれるとみて安値攻勢に出ているが、下げ過ぎに注意すべきである。今回の値下げが最後となり、更なる値下がり
はないとみられる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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