2014.11.19 のニュース
原油は再下落後に反発 ガソリン市況対策は難航 原油はOPEC総会まで流動的
原油価格は再下落から反発しており、為替が116円/㌦と円安で推移しているためコスト変動は流動的である。ガソリンの末端市況は、続落しているが、仕切価格は原油安を円安で相殺して仕切価格据え置きが続いている。そのため下げ過ぎ分を是正するため市況対策に取り組んでいるが、原油価格が再下落から反発と難しい状況にある。原油価格は80㌦相
場からWTIが74㌦/ベーレル、ドバイが77ドルへ再下落した。14日には再反発しているが、27日のOPEC総会までは思惑絡みで変動しそうである。原油価格は値下がりしているが、為替が116円/㌦と円安を強めているため相殺されて仕切価格は据え置きが続いている。しかし、販売業者は、下げ過ぎとみて安値を底上げする市況立直しに取り組んでいる。街
道沿いでは、150円台の攻防が続き152~3円、安値は150円を割って143~5円/リットルとなったが、ここにきて2~3円の値上げに取り組んでいる。目安は154~6円を狙っているが、販売業者間で足並みが揃うか流動的である。
下げ過ぎも様子待ちも残る 値下がりで増販期待も
ガソリンの市況対策は、安値底上げに取り組んでいるが、原油価格(ドバイ)で77~8㌦
/バーレルと80㌦を割っており先物、業転市況が弱含みで推移しているため、まだ様子を見守る動きも残っている。石油情報センターの調査価格(10日)は159円50銭/リットルとなり前週に比べ60銭の値下がりとなり17週連続値下げとなっている。だが、今後も値下がりしそうな流れとなっており、値上がりに転じるには、原油価格の値上がりの方向が出ないと難しいようである。
ガソリン市況は下げ過ぎから値上げを狙う動きも出ているが、夏場から連続して値下がりが続いているため、原油価格がV字型で反発する動きがでないと、値上げ難しいようである。
ガソリン相場は140円台が限界とみられているが、今後の原油価格、為替の動き次第となる。原油も80㌦が限界とみられたが、80㌦を割るなど見通しは難しい。予想外の下落であるが、これ以上値下がりすれば産油国が財政難となるが、メジャー、ロシア、アメリカの国産業者も厳しくなる。
反面、消費者は原油安が長期化すればガソリン価格が値下がりして減販傾向から需要回復へと増販が期待されてきた。4月以降、減販が続きSS経営も苦戦が続いたが、これから年末に向けての業績回復も見込まれている。その前提は増販とマージン確保となる。
ユーザーも高値による節約が浸透しているため、直ちに自動車を利用する動きに出るのを自粛しているがガソリン価格が値下がりすれば徐々に需要は回復しそうである。