日刊ニュース

2014.11.25 のニュース

ガソリン仕切値下げで苦戦 市況立直しは元に戻る 連休明けで出荷も一転して低調

販売業者はガソリン市況の立て直しを狙ったが、仕切価格は24日から1円50銭/㍑の値下げ(JX、出光)となったため、厳しくなってきた。石油情報センターの調査価格(10日)は159円10銭となり、前週に比べ40銭の値下がりで18週連続して値下がりとなった。7月14日以降では通算で10円80銭の値下がりとなった。
仕切価格は10月末から据え置きが続き、末端市況は安値が150円割れの143~5円へと急落したため、下げ過ぎとみて市況立て直しを図った。一部では値上がりをみせたが、ここにきて仕切価格が値下がりに転じたため、元に戻りそうである。原油価格はドバイで74~5㌦/バーレルと㌦を大きく割り込み、為替は118円/㌦と円安を強めているが、原油下落の圧力がかかり、市況は値下がりとなってきた。販売(出荷)も、11月初めは連休絡みで第1週は100万キロリットルを超えたが、第2週で90万キロリットルを割って不調となってきた。
灯油は昨シーズン価格並み ガソリンに比べ3~4円高 原油下落を円安で相殺して仕切価格は据え置きが続いたが、結局は1円50銭/リットルの小幅値下げであるため、市況対策に取り組むべきとの見方もあるが、連続して値下がりしているため、安値の底上げを狙って
も難しくなる。
 これ以上の値下げは難しく市況維持に努めるが、価格差が拡大しているため、堅調地区が値下がりが心配されている。
 原油価格も80㌦が限界で値下げとみられているが、27日のOPEC総会を前にして減産が否かをめぐって駆け引きが続いており74~5㌦/バーレル一進一退の値動きとなっている。ただ為替が118円と一段と円安が進んでおり、円ベースでは横ばいで推移していることになる。
 ガソリン、軽油は1円50銭の値下げであったが、灯油は1円の値下げに止めており、先物、業転ではガソリンと灯油との価格差は3~4円の灯油高となっている。
 灯油はこれからシーズン入りとなり、荷動きも本格化してきた。仕切価格は夏場からは値下がりしているが、末端市況は昨シーズン価格とほぼ同額となっている。配達は2000円(18㍑)を超えているため、今のところ大きく値崩れはしていない。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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