2014.11.28 のニュース
ガソリン仕切価格改定 JX50銭上げ、出光は据え置き JXは11月分を遡及して3円下げ
ガソリンの仕切改定は、27日から出光は据え置き、JXは50銭の値上げとなるが11月分は遡及して3円値下げとなった。JXの場合、11月6日から1円値上げとしていたが、他では据え置きするなど高値となっているため11月分を他社並みに調整したためとみられる。調整後の27日からは50銭の値上げを実施することになった。出光は据え置きとなっており、各社の仕切価格の水準を比較することは難しいが、JXの場合は11月分を値下げで調整したため発射台が低くなった後の値上げになるため販売業者の対応も難しくなる。
これから12月商戦に臨むため対応が注目されるが11月末で実質据え置きとなったため当面はこのまま価格維持となるが27日のOPEC総会後の原油価格動向をみっつ再度、市況対策の取組みを検討することになる。
末端は当面は市況維持か 今後は原油動向をみて再取組み
原油価格はドバイで75~6㌦/バーレルと80㌦割れ、為替が118~9円/㌦円安で推移しているため、仕切価格は小幅な変動が予想された。その結果、27日からガソリンの仕切価格は出光は据え置きとなった。ただし、JXが11月分を遡及して3円値下げとなったため、仕切価格の調整が実施されることになった。JXは他社に比べて割高とみて対応したことになるが発射台は低くなる。仕切価格は実質据え置きとなると、末端の市況対策は当分、安値物を底上げしてから市況維持を狙うことになる。ポイントは27日のOPEC総会後の原油価格の動きが焦点となる。減産合意で原油が値上げとなれば仕切価格にも即く反映することになるため今後の原油価格がポイントとなる。販売業者サイドは12月のガソリン商戦では増販、増益を期待しており、市況対策に取組む構えをみせている。その前提としては原油上昇、仕切価格の値上がりを見込んでいるため、値上がりとなればユーザー転嫁となり、これを機にマージン確保を狙うことになる。
末端市況は連続して値下がりしているため、11月初めには市況立て直しを狙って一部では成果をあげたが、その後、仕切価格が値下げとなったため、元に戻ったことになり、12月対策は原油価格の動向をみて再取組みの構えをみせている。