日刊ニュース

2014.12.11 のニュース

WTI大幅続落63.05ドル

週明け8日のNYMEXの原油先物相場は、イラクの原油販売価格の引き下げなどを背景に大幅続落した。WTI1月物は、前週末終値比2.79ドル安の63.05ドルと、中心限月の終値ベースで2009年7月16日以来5年5ヵ月ぶりの安値で取引を終了した。2月物は2.75ドル安の63.21ドルで引けた。
原油は朝方から軟調に推移。イラク石油販売公社がこの日、1月のアジアや米国顧客向けのバスラ・ライト原油価格を引き下げたと報じられた。また、金融大手モルガンースタンレーが2015年~16年度の北海ブレント価格見通しを従来予想から引き下げたと伝えられた。
このほか、11月の中国の貿易統計で輸入が3ヵ月ぶりにマイナスとなったほか、日本の7~9月期の実質GDP改定値が速報値から下方修正されたことも需要鈍化懸念を強め、原油を圧迫した。
さらに、安寄りした米株式相場が下落幅を拡大したことも原油下押し材料となり、じりじりと下げ幅を拡大。相場は取引終了間際に、一時62.78ドルの安値をつけた。

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