日刊ニュース

2014.12.12 のニュース

ガソリン-JXは3円、出光は3.5円下げ 2週連続で大幅な値下げ 下げ過ぎを警戒し慎重な対応を

ガソリンの仕切価格は、11日からの適用でJXが3円/㍑(前週は3円値下げ)、出光が3円50銭(4円値下げ)の各値下げとなった。2週連続の大幅値下げとなった。
原油価格は63㌦/バーレルと前週に比べると3㌦程度の値下がり、為替は119円/㌦程度の横ばいで推移している。原油急落を受けて仕切価格は値下がりしている。仕切価格の値下がりが続いたことから末端市況も街道沿いSSでは140円相場となっており、安値感からユーザーも買い易くなるため需要回復が見込まれそうである。原油価格は70㌦を割った66~7㌦時点で下げ止めかとみられたが、再度値下がりとなったため、販売業者サイドも戸惑いをみせている。いずれかは反発するため、末端市況の相場づくりは慎重となっている。
調査価格155円30銭で2.1円下げ 21週連続して値下がり
 ガソリン仕切価格が値下がりしているため、末端市況も下落が続いている。石油情報センターの調査価格(8日)は、ガソリンの平均は155円30銭となり、前週に比べ2円10銭値下がり、21週連続の値下がりとなった。
 仕切価格は引き続き値下がりとなったため、次週調査も値下がりが見込まれている街道沿いSSの実勢価格は140円台となっているためユーザーにも値ごろ感が出ているため、需要回復が期待できそうである。
 原油価格の見通しは、OPEC総会での減産見送りを機に一段と値下がりしたが、その後も下げ止めの動きが出ずに続落している。
値下げ局面となると、更に値下がりして40~50㌦説も出ているが、予測することが不可能な状況となっている。そのため、先を読むことなく、足元の市況を見ながら自然体で対応することになる。
 値下げを予想して先取り値下げをすると、地政学リスクなどで一気に反発する局面に転じると大赤字となる。冷静な対応が求められる。
 これから年末商戦のヤマ場を迎えるため、SSサイドも増販を期待して値引き販売に取り組む動きも予想されるが、結果的には薄利多売となるため、適正マージン確保に努めるべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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