日刊ニュース

2014.12.17 のニュース

ガソリン連続値下げ局面に 値崩れ防止に取組む~140円台相場で安値感出る~

ガソリンの仕切価格は、11日から3円~3円50銭/リットルの値下がりとなったため、今後は末端市況は値下がりとなる。前週も3円~3円50銭の値下がりが続いており、2週連続で通算すると6~7円の値下がりとなるため、販売業者は市況対策に苦慮している。街道沿いは145~6円から141円と、辛くも140円台を維持しているが、安値は140円割れの138円(カード会員など)も散見するが、今後も値下がりが見込まれている。これから年末のガソリン商戦のヤマ場を迎えるため販売業者は増販を見込んでおり、安値販売での対応も予想されるが、ここで利益を確保して越年したいため、マージン減少は避けたいところである。原油価格は続落しており、下落がどこまで続くのか見通しが難しい局面が続くことになる。12月販売は灯油とガソリンなどは、年間で一番増販が見込まれる月であるため、増販を期待して商戦に臨んでいる。だが、急いで下げ過ぎると、原油価格が反発し、採算割れの赤字となる。
 今のところガソリンの仕切価格の値下げに対して、末端市況は大きく値崩れすることなく市況は維持している。仕切価格は、連続で値下がりしているが、原油価格もWTIが60ドル/バーレル割れの57ドルとなるなど、想定外の値下がりとなっている。さらに下落するとの見
方もあるが、原油相場を当てることは不可能であり、仮に当ても意味がなく成り行きまかせとなる。
 販売業者も大幅な値下がりが見込まれれば、買い控えに出るが、特約店では、元売の計画配送の流れに沿って仕入れているため、先を見込んで買い控えの動きに出ることも難しい。
 大手業者は、買い控えなどで対応するが、これも今後も原油価格が下落すれば、マージン増となるが、逆に反転すると裏目に出るため難しいところである。見通しも、このあたりが底値となり、今後は値上がりも見込まれるため原油価格の動きが焦点となる。
 ガソリン価格は、石油情報センターの調査(8日)では155円/リットルとなり、前週に比べて2円の値下がりとなっているが、実勢は140円台となっている。ユーザーにも安値感を与えているため増販が期待できそうであるため、マージン確保に取組むチャンスとなっている。
 仕切価格が値下がりしているため、末端市況の値下げを遅らせられればマージンが確保できる環境ある。ここを持ち堪えればマージンが確保できるため、環境は整備されている。年末、年始が9連休であるため、好天気に恵まれれば増販が期待できそうである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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