日刊ニュース

2014.12.26 のニュース

仕切価格 JXは3円、出光2円下げ ガソリンボトムは130円台を維持~正月明けまでは仕切改定せず~

ガソリンの仕切価格は、25日からの適用でJXは3円/リットル、出光は2円の各値下げとなった。このまま年末、年始休みとなるため1月7日までの適用となる。12月に入って4週連続の値下げとなり、累計すると13円の大幅値下げとなる。大幅な仕切価格の値下げを受け、販売業者は年末、年始に対応することになるが、ここで一段と値下げするのか、そのまま横ばいで乗り切るのは難しいところである。連続して値下げとなる。ボトムは130円を維持するが、安値は130円を割って120円台となる公算も出てきた。
原油急落を受け、12月に入って連続して仕切価格は値下げとなるが、末端市況の相場づくりは難しくなる。仕切価格の値下げを受けて値下げするが、その後は正月休みまで維持する構えである。
 12月のガソリンの仕切価格の動向をJXでみると、3日から3円、10日から3円、17日から4円、25日から3円の各値下げとなり、累計では13円の値下げとなった。
 販売業者サイドも末端市況を値下げしているが、直ちに値下げするのではなく、若干遅らせているケースもある。しかし、仕切価格が年末の最後の25日から
3円の値下げとなったため、扱いが難しくなっている。
 都心部のSSは、年末、年始を休業するため影響は少ないが、街道沿いSSとなると年末、年始は営業して増販を狙う時期であるため、価格設定が難しくなる。周辺SSの動向をみて対応することになる。
 街道沿いのボトムは133円/リットル程度であり、130円台を維持するものとみられる。安値はプリカ割引で120円台も予想される。値下がりによる需要回復の兆しをみせているため、休み中が好天気であれば、増販が見込まれている。
 今年は4月以降の販売は、消費税増税前の仮需要の反動による大幅減少、その後は台風、天候不順で上期は5.5%減、10月以降も3%程度の減少が続いているため、値下げによる需要回復を狙いたいところである。
 そのため、価格競争が展開されることが心配されているが、安値による薄利多売よりも適正マージンを確保する方向で臨むべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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