2015.01.08 のニュース
石連 賀詞交歓会を開催 国際競争力の強化に向け全力
石油連盟は6日、経団連会館で恒例の賀詞交歓会を開催、宮沢経産大臣、野田・自民党税制調査会会長ら国会議員が多数出席した。席上、木村石油連盟会長は、「今年度の課題は3点ある。①「エネルギー政策の実行・実現」である。国際競争力の強化に向けては、石油のノーブルユースの推進、非在来型原油など、供給源の多様化が指摘されており、これを進めるには、多様な原油を処理するための装置だけでなく、タンクや出荷設備などの新設や改造が必要である。石化製品等の高付加価値製品へのシフトを進めるためにも、そのための設備が必要。さらには、製油所の稼働信頼性を向上させるための技術開発も必要であり、国際競争力強化に向けて、事業再編や技術開発等も含めて、全力を挙げて取り組んでいく」と述べた。
続いて②「エネルギーミックスと地球温暖化対策」である。政府では、本年に予定されているエネルギーミックスの策定にあたり、こういった「命」を守る石油の重要性や、可搬性・貯蔵性・利便性に優れ、様々なものの原料となる石油の特性をしっかりと踏まえ、年末のCOP21に向けては、産業界が自主的な温暖化対策としてまとめている「低炭素社会実行計画」を政策の中核に位置付けたうえで、経済性、実現可能性、国際公平性のある地球温暖化対策計画にする必要がある。
③「総合エネルギー産業化」については、石油需要は、今後、構造的に減少していくことは避けがたいと認識しているが、需要の減少に合わせて小さくなるだけでは、緊急時も含めた石油の安定供給は困難。需要拡大が期待できる他の分野を取り込みながら、消費者の求めるエネルギーをいつでも供給できる産業になっていくことが重要である。
そのため、石油事業をコアにして、総合エネルギー産業化を目指し、それがひいては、産業競争力の強化と石油の安定供給の確保に繋がるものと思料している。
最後に、流通業界の方とは、「税制だけでなく、様々な知恵を出し合いながら、「和」の心を大切に、共に、「安定供給・安定需要・安定収益」を目指し、そして、消費者に選ばれ、柔軟に石油を供給できる強靭な石油産業を目指して「石油の力。」の実現に邁進していく」と加えた。
関全石連会長は「石油流通業界に対して与野党とも協力して支援して欲しい。本当の意味での石油の力を発揮できるようお願いしたい」と乾杯した。