日刊ニュース

2015.01.14 のニュース

原油反発して調整局面か ガソリン値下がりも安定~12月は値崩れなく経過~

原油価格は50ドル/バーレルを割ったが、48~9ドル、為替は119円/ドル台で安定して推移している。年初めに急落し、下げ過ぎから調整局面となっているが、小幅な値上がりとなっている。東商取の先物も原油は36~7円/リットル、ガソリン、灯油は52円程度で値下がりしたものの安定して推移している。ガソリンの仕切価格は、1月第1週が50銭(JX)、1円(昭和シェル)、2円(出光)の各値下げでスタートした。12月は連続して値下げとなり、加重平均ではJXが7円60銭、出光が9円20銭、昭和シェルが7円40銭の各値下げとなった。累計では13円程度の値下げとなっている。末端市況は石油情報センター調査では平均145円(5日)となり、12日では12円の値下がりとなっている。ガソリンは値下がりしているが、大きく崩れることはないようである。
 年明け原油価格が急落したため、波乱含みが予想されたが、小幅な反発をみせている。
 今後の見通しは不透明であるが、ガソリンの末端市況は12日の仕切価格が連続値下げの影響を受け、今後も値下がりが見込まれている。
 それでも1月の第1週の仕切価格は50銭、1円、2円という小幅な値下げとなっているため、末端市況も大幅に下げる必要はなく、安値地区は横ばいで対応することになる。
 ただ、地域価格差、セルフとフルサービスとの価格差が拡大している地区は、一気に値下げ競争が展開されるとの心配も残る。
 街道沿いでは130円相場となっており、安値は120円台に突入しているため、130円台の攻防となってくる。
 値下がりしたため、ユーザーも価格には敏感でなくなり、節約するムードも解消されているため、需給は回復しそうである。
 ガソリン商戦は年末年始も終わり、これから2月に向けては減販となるため、市況対策が重要となる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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