2015.01.19 のニュース
WTI反発48.48ドル 利益確定の買戻しで
14日のNYMEXの原油先物相場は、米原油在庫の急増にもかかわらず、対ユーロでのドル軟化やオプション絡みの買いを手掛かりに4営業日ぶりに反発した。WTIの中心限月2月物は、前日終値比2.59ドル高の48.48ドルで終了した。
世界銀行による2015年の世界全体の成長率予想引き下げを受けた売りに安寄りした。外為市場では、低調な米小売売上高統計を背景にドル安・ユーロ高に反転し、ドル建ての原油相場の割高感が後退したため、プラス圏に浮上した。
米エネルギー情報局(EIA)がこの後発表した9日までの1週間の原油在庫は前週比540万バーレル増と、積み増し幅は市場予想の40万バーレルを大幅に上回った。相場は当初、これに対して売りで反応しマイナス圏に反転。ただ、慢性的な過剰供給への懸念は解消されないものの、在庫急増は前週予想外に大幅取り崩しとなった反動との見方から見直し買いが入り、もみ合い商状になった。
さらに、オプション絡みとみられる買いが引け際に殺到し、相場は一時48.91ドルまで上伸し、高値圏で取引を終えた。