日刊ニュース

2015.01.28 のニュース

原油安定で先物は反発へ 灯油高のガソリン安へ移行

 原油価格は1月に入って下落していたが、ここにきて45~7ドル/バーレルと安定してきた。一時は40ドル割れも予想されたが、下げ止めの見方も出てきた。先物もガソリンは49円/リットル、灯油は47円と小幅であるが、反発している。
 灯油シーズンもヤマ場から終了時に入るため、灯油高から「ガソリン高の灯油安」へと変更してきた。灯油シーズンは3月末まで続くが、本格的な需要期は2月末とみられており、これから在庫調整などの動きも出るため微妙な動きをみせる。
 灯油の今シーズンは、原油価格の急落で夏場から連続して値下げとなり、値上げ局面はなく経過したことになる。そのため夏場での在庫を積み増したが、結局はタンクに高値在庫を持つことになり、大手業者は厳しい展開となった。
 在庫を持たない中小業者は、仕切価格の値下げにより、その都度、末端市況を値下げしたが、値下げを遅らせることでマージンを確保したケースも多い。
 ガソリンも同様に値下がり局面となったため、末端市況も値下げが大幅であったため値下げを遅らせることでマージンを確保したようである。
 しかし、これから減販となると値下がりが加速することも予想されるため、注意が必要となる。
値下がりしたとしても大幅な増販は望めないため適正マージンの確保に努めるべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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