日刊ニュース

2015.03.04 のニュース

ガソリン ボトム136円相場 2月ユーザー転嫁は浸透~原油価格は落ち着き調整局面か~

ガソリン市況は、街道沿いのボトム価格が136円/リットル相場が浸透してきた。2月に入って仕切価格が連続して値上げとなり、累計では9~10円の値上げとなった。仕切価格の値上げを受けて販売業者はユーザー転嫁に取り組み、まず130円に乗せ、さらに136円を狙った。まだ132~3円も残っているが、2月値上げは浸透しつつある。今後の対応は原油価格の動向にかかっているが、ドバイは58ドル/バーレルで一服状態となっており、2月26日からの価格改定はJXが1円値上げ、出光が据え置きとなったため、連続値上げも調整局面に入ったとの見方も出ている。いずれにしても昨年夏からの連続値上げから、2月からは一転して値上げとなったが、ユーザー転嫁は順調に浸透している。これからは3月の春休み商戦に入るため、増販期待が高まるが、市況維持がポイントとなる。
 ガソリンのユーザー転嫁は、浸透の方向にある。石油情報センター調査(2月23日)は平均で138円/リットル(四捨五入)となり、前週に比べ3円の値上がり、2週間では通算4円の値上げとなった。
 仕切価格の値上げ分に比べるとユーザー転嫁は遅れているが、次週調査ではさらに値上がりが見込まれそうである。
 全国的にはバラツキが生じているが、今後は今年1月価格の140円台相場に戻るものとみられる。調査価格は昨年7月が170円であったものが2月初めには134円となり、36円の大幅な値下がりとなったが、これから4円値上がりして138円に戻したことになる。
 値上がりしても、まだ130円台であるため、ユーザーからの反発も少なく、転嫁はスムーズに行なわれている。高値であった160円台に比べると安値となっているため、節約する動きは減少しており、給油する際に限定給油から満タン給油に変わってきた。
 しかし、実需は増加することはなく、1月販売は、石油統計では前年比で4%減、2月も横ばいが見込まれている。
 これから春の商戦に入るため、増販が期待されるが、天候次第であるものの、増販は見込まれず、マージン確保を優先した販売方針が望まれる。
 ガソリン市況は値上がりしても140円相場であるため、好天気が続けば前年並みの数量が確保できそうである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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