日刊ニュース

2015.03.11 のニュース

ガソリンユーザー136~138円相場に ユーザー転嫁は浸透へ~3月に入り仕切据え置きも~

ガソリン市況は値上がりをみせており街道沿いのボトム価格は136~8円/リットルと値上がりしてきた。2月の仕切価格の値上げに伴うユーザー転嫁は浸透している。仕切価格は3月に入り、第1週の5日からJX、出光が据え置きとなったため、末端市況の対応は微妙となったが横ばいで対応しているようである。まだ未達の地区もあり引続き値上げを値上げ狙うことになっている。石油情報センター調査(2日)では平均で139円となっており、3週連続で値上がりとなり、2月2日の134円に比べると通算で5円の値上がりとなっている。140円台に乗せた地区もあるが、首都圏の東京は142円、千葉、埼玉は135円となり7円の地域格差は存在する。2月での仕切価格は、累計では9円程度の大幅値下がりであるため、未達の地域もあり、次回の調査(9日)では値上がりが見込まれている。現在もユーザー転嫁の最中の地域もあるため調査価格は値下がりが見込まれている。
 仕切価格の動向は、今後の原油価格の動きにもよるが、WTIは50ドル/バーレル、ドバイも58ドル程度、為替は120円/ドル前後で推移しており安定しているが、今後も地政学リスクなど不確実な要因は残っており見通しは難しい。
 仕切価格の値上げに伴う、ユーザー転嫁の浸透は、原油価格、為替の動向、その時点の需給状況、市況の勢いなどのタイミングが重要となる。
 今回の2月の仕切価格の値上げは第2週で5円と、ついで第3週で2~3円と連続した集中したものとなり、その前後で1円値上げもあったため累計では、大幅な9円値上げとなった。販売業者も、連続値上げとなったため、急いでユーザー転嫁に取り組むことになった。
 小刻みな値上げとなると途中で中だるみとなり、未達に終わるケースが多いが、2月は一気に大幅値上げとなったため、販売業者も危機感を強めたようである。
 週決めの価格改定で5円の値上げには、販売業者からも予想外の値上げ幅となったため反発も出たが、引き続き2~3円の値上げとなったため、反発する時間的な余裕もなくユーザー転嫁に追い込まれることになった。
 その意味では2月の仕切価格の値上がりが大幅となったため浸透したことになる。一時期は仕切価格と業転市況との間に10円以上の価格差が生じたが縮小されてきた。先物、業転市況もの60円/リットルと値上がりしてきたため、ユーザー転嫁も浸透したことになる。
 需給面では、今のところは、灯油も需要期であり設備処理を実施した直後であるため稼動率も90%以上の高稼働であるため需給は締まっており環境は整備されている。ガソリンの在庫も低位で推移しており、環境は整備されている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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